エンジンの始動を左右する3要素
エンジンがかからない!!
そんな時は何かしらの原因があります!
「そんな事はわかってる!」
そう怒られそうですが・・・
誰もが何かしらの原因があるのはわかっています!
しかしそもそもエンジンはどのような条件で作動しているのか?
ここを知っている方は一般の方ではあまりいないと思います。
ここのエンジンが作動する条件が分かると
エンジンが何故始動しないかも探る事ができるのです!
エンジンを始動させるには3つの要素が必要になります。
- いい圧縮
- いい空燃比
- いい点火
この3つがエンジンを始動させるのに必要になります。
ここのどれか一つでも欠けるとエンジンは始動しません。
作動工程は
吸気(空燃比を吸い込む)
↓
圧縮 (空燃比を圧縮する)
↓
爆発 (圧縮した空燃比を点火)
↓
排気 (燃焼したガスを排出)
エンジンはこれを繰り返し作動しています。
しかしこの部分を点検していくのはプロの整備士でないと少し難しい所なので
今回はここに関係している部分で
簡単にメンテナンスできる箇所を紹介していきます!
いい圧縮
エンジンの圧縮を担当しているのが
ピストンと言われる部分です。
ここが上下に作動して空燃比を圧縮しています。
ここの圧縮の圧力が足りなかったり、圧力がかかり過ぎるとエンジン不調になります。
ここで圧縮を手助けしているのが
「エンジンオイル」になります!
ピストンが上下運動するのにスムーズに作動させる潤滑作用
ピストンとシリンダーに膜を張って圧縮した空気を逃がさないようにする気密作用
ピストンを高温にさせないようにする冷却作用
この他にも洗浄作用・防腐作用もあり
燃焼室にカーボンが付着しないようにしてくれたり錆にくくしたりしているのです。
エンジンオイルが汚れていたりすると
このようなエンジン内部での作用ができなくなりエンジン内部にダメージを与える事になってしまうのです。
いい空燃比
空燃比とは空気と燃料を混ぜた空気になります。
ここの比率が悪いと「いい空燃比」とは言えなくなります。
- 空気の量が多かったり
- 燃料の量が多かったり
どちらかにかたよってもダメです。
ここで関係している部分は
- エアーエレメント
- エアーホース
エアーエレメントは吸入した空気を綺麗にする役割を持っています
使用環境によってはここが目詰まりする過酷な環境もあるので定期的に清掃と交換が必要です。
エアーホースはエアーエレメント付近に付いているホースなのですが
古くなってきたりするとホースに亀裂が入ったり古くなったホースはエアーエレメントを外した時に亀裂が出来てしまう事もあります。
亀裂から空気を吸入してしまい正常な空燃比を計算できなくなります。
空気に関して簡単に点検できるのはこの2点になります。
では燃料の方は
燃料の方を簡単に点検する事は少し難しいので、点検というよりもやらない方がいいことがあります。
燃料を良くしようとガソリンスタンドですすめてくる
「水抜き剤」
これは絶対に入れてはいけません!!
以前にこれを定期的に入れているお客様がエンジントラブルを起こしました。
原因を探ると燃料が来ていない事がわかり
調べていくと燃料タンクに穴が空いていまして・・・
年式もさほど古くないし塩害もない車両なのに何故??
そう思い燃料タンクを降ろして点検してみると・・・
タンクの中に何かヘドロ??みたいなものが!!
そのヘドロが水分を含んでいてそこから錆が発生してタンクに穴が
空いてしまった・・・
水抜きの効果は全くありません!!
むしろこの水抜きのせいでこのようなヘドロ??が発生したのではと!!
とにかく全くの無意味な液剤なので燃料タンクには入れないで下さい。
いい点火
いい点火はスパークプラグが関係しています。
ここは工具を使わないで簡単に点検できる所ではないので
スパークプラグは使用距離数を確認してください。
スパークプラグは消耗品ですが種類によって寿命がかわってきます。
一般的なプラグは2万キロ前後で寿命とされていますが
2万キロ前後で寿命を迎えた事は私が経験した中ではありません。
一番早くて3万キロ後半のがありました。
イリジウムプラグや長寿命プラグ
こららは10万キロで交換とされています。
どちらのタイプが付いているかは車のメンテナンスノートで確認できますので確認してみましょう!
車のエンジンがかからない原因は意外にも簡単
車のエンジンがかからない!
と慌てる前に確認してみて下さい。
意外に簡単な原因の場合が結構あります。
・シフトレバーが「P」レンジに入っているか?
・燃料は入っているか?(メーター故障で実際の量が計測出来ていない)そういえばしばらく燃料入れていない・・・などは疑ってみては
・そもそもバッテリー上り(メーター照明がつかないなどホーンを押してもならない場合はバッテリーの可能性大)
・ブレーキペダルを踏んでいない(プッシュスタート式はブレーキを踏まないとかからない)
この4つは実際に私が依頼を受けてレスキューにいった時に経験した事なので確認してみてください。
慌ててしまうと当たり前にしなくてはいけない所が見えなくなりやすいので自分で気づかない事が結構起きたりします。
エンジンがかからない!!
となった時はまず慌てずに一つづ確認して
それでも分からない時はレスキューを要請しましょう。
ここでは車を簡単にメンテナンスできる方法を紹介しています。
自分でメンテナンス出来るようになれば
いざ!という時にも助かるし助けられる事が出来るようになりますよ!
これからも楽しいドライブが出来るように自分でメンテナンスしてみましょう♪