自分の車を定期的に点検する事はとても重要です。
車の故障も事前にわかるし、自分でメンテナンスしていれば車の維持費が抑えられる事が出来ます。
浮いたお金で自分の好きなパーツを購入する事だってできますし、家族で食事なんていうのも出来るのでメリットは大きいのではないでしょうか!
たとえ車の知識がなくとも定期的に点検していると少しの違いでも読み取る力が付いてきます。
・エンジンオイルの量や色の変化
・ブレーキオイルの量や色の変化
・冷却水の量
・ウォッシャー液の量
・パワステオイルやその他・・・・
この他にも目視で点検できる所は沢山ありますがエンジンルームの点検だけなら誰でも見れば確認できる所です。
「目視点検なんて大した事ないでしょ~」
なんて思うかもしれませんが、まずは正常な状態を知る事が大事です!
正常な状態が分からないと異常が起きても分からないので、基準になる正常な状態をまずは目視で覚えてもらえれば異常を察知できます。
ではこの中で最も重要な役割を果たしている
「ブレーキ」
もしブレーキオイルが減っていたら「ブレーキパッドの減少」もしくは「何処からかブレーキオイル漏れ」のどちらかが考えられます。
ブレーキパッドの交換は別の記事でも紹介していますので、そちらを見れば交換も自分で出来ますよ!
では「何処からかブレーキオイルの漏れ」の点検は各ブレーキを確認する必要がありますが、その中でも一番可能性が大きいのが「リヤブレーキ」になります。
リヤブレーキはフロントブレーキに比べて作動する割合が低いです。ブレーキの摩耗は少ないのでリヤブレーキの摩耗剤(ディスクパッドやブレーキシュー)はあまり減らないのでフロントに比べると交換頻度は少ないです。
そういった動作の割合が少ないのでブレーキ自体が固着したり錆が発生したりすることが多いのがリヤブレーキです。
人間と一緒で、運動しないと体が動きずらくなってしまうのです。
リヤブレーキのオーバーホール作業
リヤブレーキではドラム式とディスク式があります。
最近ではリヤブレーキもディスク式になっていますが、まだまだリヤブレーキの多くはドラム式になっています。
上の写真がドラム式のブレーキになります。
このドラムを外すと
このような感じになっています。赤丸部分がホイールシリンダーになります。リヤブレーキのオイル漏れ点検ではこの部品を確認します。
ホイールシリンダーが湿っていないか。
ここの黒い部分(ブーツ)をめくってみたりしてオイルが付着していないかを確認します。
もし湿っていたりオイルが付着している場合はホイールシリンダーのオーバーホールが必要になります。
リヤブレーキのオーバーホールで必要な工具は
・プライヤー
・小さいマイナス
・スプリング外し
・ラバーグリス
・カップキット
・ブレーキオイル
・エア抜き工具
・カットした段ボール
・ペーパー
このぐらいあればオーバーホールができます。
特別な工具は「スプリング外し」ぐらいです、ネットなどでも購入できますし値段も年百円かで買えます。
このリヤブレーキのカップキット交換を整備工場に依頼すると、作業工賃だけでも12000円前後の費用がかかります。
結構大きいですよね💦
さらに部品代がかかり
・ブレーキオイル交換
・リヤカップキット
などの費用がかかってきますので+6000円ぐらいですかね。
作業代と部品代で18000円前後はかかってくるかと思います。
では自分で作業した場合は
部品代
・ブレーキオイル・・・1500円
・カップキット・・・1000円前後
これの他にはグリースやパーツクリーナーも使用しますが全部使用する訳ではないので金額に換算するのは難しいいですが多く見積もってプラス1000円だとしても合計費用が3500円で済みます。
整備工場では18000円前後
自分で作業するなら3500円前後
14500円も浮かせる事が出来ますよ!
しかし今回のリヤブレーキオーバーホールは何もメンテナンスした事が無い方がチャレンジするのは少し難しいです。
自分である程度の経験がある方でないとスムーズに作業は出来ないでしょう。
もし興味がある方は今回のリヤブレーキオーバーホールの作業動画を載せていますのでそちらを見てから判断しても良いかもしれません。
時間的には今回は動画を取りながらなので片側で20分ぐらいかかっていますが(動画は少し再生速度を上げています)慣れれば両側で20分ぐらいで完了出来ます。
動画で説明している方法以外でも外し方はあるのですが、ホイールシリンダーを壊す方が(整備士でも)いるので今回は比較的壊れにく方法で紹介しています。
この方法をマスター出来ればホイールシリンダーだけではなくブレーキシューの交換も出来るようになりますので是非役立てて下さい。