ブレーキの点検料金はいくら?自分で点検できる?
車の部分で最も重要な装置がブレーキです。
多くのドライバーさんも分かってはいると思いますが、実際にブレーキに不具合があっても走行し続けている方が多いんです。
整備士時代にブレーキ関係でもっとも多い不具合が
「ブレーキパッドの摩耗」
ひどいケースではブレーキパッドの摩耗剤が消耗し過ぎて摩耗剤部分がなくなっていたり、それ以上ひどいのが、ブレーキパッドが付いていない!!
これを見た時はさすがにびっくりしました💦
本当に危険です!
こういった状態で走行中にブレーキを踏めば異音がするので気づくはずなのですが、こうなる方の多くは、全く気にしていないのが見受けられます。
今回この記事を見ている方はブレーキの点検に関して気にしている方だと思いますので是非ご自分のブレーキ点検に活用して下さい。
ブレーキ点検料金
ブレーキの点検料金を探しましたが、ブレーキ単体での点検料金を掲示している所は見あたりませんでした。
確かに以前の私が勤めていた会社も、ブレーキ単体の点検を要望される事もなかったし料金表自体にもなかったです。
ブレーキの点検は、車検や12か月点検などで点検するので、ブレーキだけの点検は不具合が起きてお客様からの依頼で点検をする。というケースしかなかったです。
ではブレーキだけの点検を依頼できるのかというと、点検は実施してくれるでしょう。
しかし、料金自体は店舗によって差があると思います。
何故かというと先ほど話した通りに、ブレーキの点検は車検や12か月で行うので全部の(4輪)ブレーキを点検するとなると12か月点検料金と同じ料金を取られる可能性があります。
12か月点検の相場は6000円~9000円ぐらいでしょう。
購入した所や顔見知りの所であれば、もっと安く作業してくれるかもしれませんが、ブレーキの点検は分解整備になるので、『記録簿』というものを書いてお客様に渡さなければいけない事になっていますので、しっかり点検するからには料金も取られる事は間違いないかと思います。
ブレーキの点検は自分でも出来るの?
結論から言うとブレーキの点検は自分でも出来ます!
ポイントさえ抑えれば出来ますし、目視の点検だけでも効果的です。
車のメンテンスをあまりしない方は何かを外したりするのは少し抵抗がありますよね。
なので比較的あまり外さないで点検する方法を紹介したいと思います。
外すのは『タイヤ』のみです!これぐらいなら出来そうじゃないですか?
タイヤを外さなくてもホイールの隙間から見える部分もあるのですが、そこだけですと見落としてしまう所があるので出来ればタイヤを外した方がいいです。
では手順を解説していきます。
1、ブレーキオイル量のチェック
2、タイヤを外す
3、ブレーキキャリパーの確認
4、ディスクパッドの確認
これを見ていきます。
では順番に解説していきますが、1番目は以前に別の記事で紹介していますので
そこでブレーキ液の量点検方法を参考にしてください
2番目は・・・このぐらいは解説なしでもいいですよね、出来るはず!!
では3番目から解説していきます。
タイヤを外せばこのような部分が見えると思います。
この赤丸の部分が「ブレーキキャリパー」という装置になります。
この中にブレーキのディスクパッドが入っているのですが、まずここで点検するのは、最初にブレーキオイルを確認してもらっていると思いますが、その時にブレーキオイルが著しく少ない状態であれば、このブレーキキャリパーのどこかから漏れがないか確認して下さい。
漏れが出やすい箇所は
・ブレーキキャリパーから出ているホース部分
・キャリパーのピストン部分周辺
この2か所なのですが、ブレーキオイルの漏れは比較的、発見しやすいです。
ブレーキは圧力が高いので漏れると結構な量で漏れますので滴になっているはずです。
なので
・キャリパー部分の下あたりに滴などがないか
・ホース部分の下あたりに滴がないか
これを確認して下さい。
もし漏れが確認できた場合は整備工場に依頼しましょう。
自分で修理したい方は修理の仕方も載せていきますので参考にして下さい。
4番目のブレーキディスクパッドの確認では
このブレーキキャリパーの穴が空いている部分からブレーキディスクパッドが確認できますので、ここで残量を確認してください。
穴があまり大きくないので見ずらいと思いますが見やすくする為にキャリパーの実際の中身はこんな感じです。
このような感じになっていますのでブレーキキャリパーの穴から赤矢印の部分の残量を確認して下さい。
内側と外側がありますので両方確認して下さい。
タイヤを外さないとこの部分が外側だけしか確認できないので内側部分も確認しないと本当に正常かどうかは分かりません。
この残量が2ミリで以下であれば交換した方がいいです。
場合によっては内側と外側が極端に摩耗具合が違う場合があります。
外側はまだまだ残量があるのに内側はもう2ミリぐらいしかない!
こんな時はブレーキキャリパーの『シール』を交換しないといけんませんので、整備工場に依頼しましょう。
自分で作業する方はこのサイトで載せていきますので参考にしてください。
リヤブレーキがドラム式の場合では
確認するポイントは
・漏れがないか
・残量の確認
これだけなので基本的には変わりません。
リヤドラムに関しては別の記事で載せていますので参考にして下さい
以上でブレーキの点検は完了です。
タイヤを外せば目視点検だけで確認できます。
これだけでも事前にブレーキの故障は十分に防ぐ事ができます。
もしブレーキを踏んだ時に何かいつもと違う音がするとか、ブレーキを踏むとギーギーうるさい音がする場合はブレーキに何かしら異常がある可能性が高いので今回の方法を試して下さい。